何がしたい?

usami hokuto、文字を綴る。

2016-01-01から1年間の記事一覧

忙しさと余裕。

平日の火曜日、通勤ラッシュの後半から終わりにかけて、あてもなくフラフラと散歩したり電車に乗ったりしていた。 空を見上げると、まぶしいくらいの光を浴びる。けれどそれが心地よかった。 駅のホームの端で少しぼーっと空を眺めていると、多くの人を乗せ…

自分ルールと、生きていく。

ブログ久しぶりになってしまった。 最近になって、空気は冷たいけれど、部屋に差し込む光が暖かい。 外に出ると、空は青いし、乾いた電線と、流れる水の音に安心する。 実は今年になって考えていたことを実行に移して、ひとつ終わらせることにした。 といっ…

楽しいことをして、馬鹿でいたかった。

印象的なことというのは、ふとしたことで思い出したりする。 そういえば、あんなこともあったなあなんて、フィルムの断片や、ムービーのワンシーンのように。 去年の今頃、俺は浮かれていた。 日々は鮮やかだったし、表情が生きていた。 楽しいことをして、…

何て言うんだろう…そう、それ!

11月、すっかり寒くなって、風に吹かれては震えるよう。会社を出て帰りの電車に乗り込んでiPhoneの画面を見ると、目的地には間に合うと間に合わないの間くらいになると書いてあった。 墜落するような音を立てて駅へと滑り込んだ電車から出ると、目的地のライ…

午前4時、桜木町。

終電車は高架を渡って、僕はそれを見ていた。 間に合わなかったかと心の中でつぶやくと、なんとなくコンビニへ向かい、缶ビールを買って歩き出す。 いつの間にか冷たくなった空気が肌に触れると、もうあれから季節が1周したのかとやっと気づく。 馬車道を抜…

高さ未定のタワーを創造する。

今の若者が、昔の若者だった人に比較される現在の空気は、様々なナンバーの車やトラックが行き交う首都の幹線道路のよう。 本当に息苦しい。げほげほ。 歴史は高さ未定のタワーを創造するように重ねては伸びていくし、今と昔では高さも見える景色も違うのだ…

アルコールの行方。

電車は駅に着いた。減速する電車が、急降下していく効果音のように泣いた様な気がした。 一気に人々は降車し、地下5階から階段やらエスカレーターを上って改札をくぐり抜け、16箇所もある出口から出て行く。 12番出口から出て、目的地に向かう途中、歩いてい…

半袖じゃ、寒かった。

気がつくと眠ってしまっていた。 辺りを見渡すと、人がすっかり降りた電車の中にいた。 どうやら終着駅に着いたらしい。 慌てて電車を出ると、階段を登って改札を抜け、また登って地上に出る。 昼間あれだけ暖かかったのに、夕暮れになって肌を撫でる風はど…

秋の日、気まぐれ。

地下鉄の駅の階段から出ると、少し眩しくて目を細めた。 昨夜は雨だったのに、打って変わって太陽の光が降り注いでいる。 10月にしてはかなり暖かい。 天気は本当に気まぐれだ。 乗り換えのために大きな通りを抜けて、エスカレーターに乗る。左側を空けるよ…

通過。

雨降りの朝、目覚めてなんだか眠り足りないなあなんて思いながら目を擦る。 窓ガラスには水滴がついていて、空はなんだか悩んでいるようだった。 ひとりの部屋はなんだかハイテンションになれるわけでもないし、昨日のこととか今日のこととか思い浮かべてい…

ただ、耳を塞ごうと思っただけ。

教室の隅で、窓の外、眺めてる。 たまにカーテンを揺らす風だけが気持ちよかった。 あの頃は、誰の言葉も聞きたくなかった。 もはや言葉ではなかったからだ。 銃声の響くオフィス街で、ゴミ捨て場の裏に息を殺して隠れているようなもんだった。 ただ、耳を塞…

チャイナブルーと恵比寿。

居酒屋に行けば、よく冷えて半透明になったグラスに入ったビールを頼む。 乾いた喉を通って何かわからない何かが満たされていく。ような気がする。 チャイナブルー、カクテルにはあまり詳しくないが、恵比寿だしというノリで頼む。 沈む青が綺麗で、どこか爽…

曇りのち何になるんだろ。

昼下がり、なんだか眠くなってベッドに横になる。携帯は机の上に置きっ放しで、イヤホンはくるくる丸めて置いてある。 仕事仕事の毎日と、月数日の休日たち。スーツを着てネクタイを締めることにも慣れたし、当たり前のような残業にも慣れてしまった。上京し…